シメイの町の歴史を物語るビール

ベルギーのトラピストビールを代表するビールメーカーのシメイですが、今回はホワイトのラージボトル、通称「シメイ・サンク・サン」が手に入ったのでレビューしてみたいと思います。
サンク・サン CINQ CENTS とは、フランス語で「500」のこと。このビールはシメイの町の500周年を記念して作られたことから、この名前が付けられています。
ラージのボトルはスタイニーよりも風格が感じられ、シメイのラベルのかっこよさがより引き立っています。コルクで栓がしてあるのもテンションが上がりますね。
このトリペルというビアスタイルは、トラピスト会に属するベルギーのウェストマール修道院で生まれたもので、ビールの中では強い部類に入ります。サンク・サンもアルコール度数8%で非常に強いです。
シメイのビールは、瓶詰めされる際に酵母添加し、瓶の中でも発酵が進むことで有名で、シメイブルーの複雑な味はかなり印象に残っています。
また、ラージボトルの方が品質も安定しているとのこと。どんな味がするのか非常に楽しみです。
いい意味で危険なビール

推奨温度が8度とラベルにあるので、クラフトビールにしては冷えすぎかな?と思いながらも冷蔵庫で普通に冷やしました。
グラスに注ぐとその泡立ちの良さと泡のキメの細かさに驚かされます。また、ヴァイツェンのような爽やかな香りが立ち上ります。
大きな期待を胸に口に含むと、まず感じるのはホップの苦味です。そして、シメイの持ち味である酵母感が味覚、嗅覚を心地よく刺激し、そして麦の味がじんわりと広がります。
ホップの苦味、香りはIPAほどでは無いですが、確かに「ホップが効いてる」と思わせる絶妙なバランスです。それよりも酵母が前面に出てきているので印象としてはヴァイツェンに近いものがあります。
全体的にキレのある印象ですが、この二つの要素のバランスが特に絶妙で、すっきりとしながらも味わい深いという感じ。これはうまいです。
苦味が強めのドライな口当たり、酵母の爽やかな香り、キリッとした味、しつこく無い後味、よく冷えている、しかしアルコール度数8度。うますぎてとても危険なビールです!
色々なビアスタイルの魅力を欲張りに詰め込んだような夢のビール、シメイのホワイトを是非お試しください!
シメイ トリペル CHIMAY TRIPEL

原産国 | ベルギー | ![]() |
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度数 | 8% | |
原料 | 麦芽(大麦)ホップ糖類スターチ | |
分類 | トリペル | |
内容量 | 750ml |