九十九里浜に想いを馳せて

夏も終わりに差し掛かった9月上旬。
酒屋を物色していると、爽やかなライトグリーンのラベルが目に飛び込んできました。
夏への名残惜しさからか、思わず手に取り買い物カゴへ放り込んだのが、このビール。
九十九里浜にほど近い酒蔵で、130年もの間その味を守り続けている寒菊銘醸が20年前から造り始めたクラフトビールが、九十九里浜オーシャンビールです。
エールビールを中心に、6種類のビールスタイルをラインナップしており、コンテスト受賞歴があることからも、その本気度が伺えます。
「日本酒つくりの美味しい水から生まれた、太陽と海の似合うビールです。」という美しいキャッチコピーから、勇壮な九十九里浜の風景に想いを馳せつつ、IPAを飲みたいと思います。
酒蔵の造るIPAの味わい

グラスに注ぐと濃いめのきつね色をしたビールが期待感を煽ります。
ホップや麦の香りは比較的、強くないですね。それでは一口飲んでみます。
IPAらしいしっかりとした苦味と、柑橘系の風味がガツンときます。
第一印象は典型的なIPAといった感じです。
しかし、クラフトビールとしては少し物足りないかも。。。
IPAとしての特徴を出そうとするあまり、ビール自体の香りや味わいが飛んでしまっているといったところでしょうか。
色味から期待されるような、エールビールらしいコクや甘みがほとんど感じられず、「軽い」というよりは「薄い」という印象です。
決して不味くはないのでIPA初心者の方には、ホップそのものを単純に味わえるビールとしてはいいのかもしれませんが、国内のトップブランドや海外の老舗のIPAの本格的な味わいと比べると、総合的な充実感という面では一歩二歩遅れているのは事実のようです。
毎回違う味わいを提供してくれるのがクラフトビールの良さでもあります。九十九里オーシャンビールIPAの今後に期待です。
そして、他のラインナップ、特にピルスナーはどんな味がするのか興味があるので、見かけたら買ってみたいと思います!
九十九里オーシャンビール IPA

原産国 | 日本 | ![]() |
---|---|---|
度数 | 5% | |
原料 | 麦芽ホップ | |
分類 | IPA(インディア・ペールエール) | |
内容量 | 330ml |